Red Kap PT20とPT50。両方とも約7.5ozのTCツイル生地を使う、レッドキャップの兄弟モデルだ。
「結局どっちを買えばいい?」と迷っている人へ。両方を実所有して着分けている俺が、同じ生地なのに穿き方が違う理由、サイズ選びの考え方、用途別のおすすめを、170cm/70kgチョッパー乗りの目線で正直に書いていく。今回はW36×L28のPT20(カーキ・洗濯3回の新しめ)と、W34×L28のPT50(チャコール・3年穿き込み)を並べて比較する。なおPT20のサイズ感とゆるっと穿き方、PT50の3年エイジングと耐久性はそれぞれの単体レビューに詳しく書いた。

この記事の結論|あなたが選ぶべきは?
- 「ゆるっと普段着」「街使い・ガレージ着まで」→ PT20(ワイド・標準サイズで余裕)
- 「ジャストで穿いて作業+バイク」「ジーンズ感覚で」→ PT50(ジーンカット・ワンサイズUPで乗車楽)
- 「両方欲しくなる」のが本音。生地は同じだから着分けで悩む必要なし
【先に結論】PT20とPT50、あなたが選ぶべきはこっち

迷ってる時間がもったいない。先に結論を出す。
PT20を選ぶべき人
- ワークパンツを「ゆるっと」穿きたい
- ガレージ着〜街使いの普段着として一本欲しい
- ワイドパンツの抜け感をワークウェアで欲しい
- 真夏に薄手のワークパンツが欲しい(PT50と同じ生地で同等に夏向き)
PT50を選ぶべき人
- ジーンズ感覚でジャストに穿きたい
- 作業+バイクで「定番ワークパンツ」が一本欲しい
- 細身寄りのシルエットを保ちたい
- ベースの一本にして長く着倒したい
両方とも生地は同じだから、選ぶ基準はシルエットの好みと「ジャスト or ゆるっと」だけだ。下で詳しく説明する。
Red Kap PT20とPT50の基本比較表
| 項目 | Red Kap PT20 | Red Kap PT50 |
|---|---|---|
| ブランド | Red Kap(レッドキャップ) | Red Kap(レッドキャップ) |
| カテゴリ | ワークパンツ | ワークパンツ |
| 生地 | TCツイル ポリ65・コットン35 | TCツイル ポリ65・コットン35 |
| 重さ | 約7.5oz | 約7.5oz |
| シルエット | ワイド目 | ジーンカット(細身・ジーンズ寄り) |
| カラー | カーキ・ブラック・グレー他 | チャコール・カーキ・ブラック他 |
| 生産国 | MADE IN MEXICO | MADE IN MEXICO |
| 裾処理 | まつり縫い | まつり縫い(共通) |
| ヒップポケット | ワークパンツ標準(フラット) | ジーンズ風 パッチポケット |
| フロントポケット | 斜め大開口(出し入れスムーズ・容量大) | 水平に近い開口(保持力高い) |
ポイント:生地・素材・裾処理は同じ。違いはシルエットとサイズ感、そしてポケットの作りだ。
共通点①|どちらも約7.5ozのTCツイル(同じ生地)
PT20とPT50の最大の共通点は、生地が同じだということだ。

両方とも約7.5ozのTCツイル(ポリエステル65%・コットン35%)。混紡比率も重さも同じ。手で触っても、見た目もほぼ区別がつかない。これが意味するのは:
- 耐久性は同等:シワに強く、型崩れしにくい
- 真夏の体感は同じ:薄手で風が抜ける(ディッキーズ874の約8.5ozより1oz軽い)
- 洗濯後の縮み・色落ちのクセも同じ:1本で経験したら、もう1本も予測がつく
つまり「生地で選ぶ」必要はない。どちらを選んでも生地クオリティは同じだ。判断軸はシルエットに集中していい。
共通点②|裾処理はどちらも「まつり縫い」

実物を並べて確認したところ、PT20もPT50も裾は同じ「まつり縫い」処理だった。見た目はきれいだが、1本の糸で留めているので引っ掛けるとほつれやすい。
⚠️ 裾上げするなら
どちらも裾上げの際はシングルステッチ(本縫い)に直すのを強くおすすめする。バイクでステップ・チェーン周りに裾が当たる人は必ず。詳しくはPT20単体記事に書いた。
違い①|シルエット ワイド(PT20)vs ジーンカット(PT50)
ここが最大の差だ。

- PT20:もともとワイドに設計されている。腰回り〜太もも〜裾にかけて余裕がある
- PT50:ジーンカット(jean-cut)と公式に呼ばれる、ジーンズ寄りの細身シルエット。腰〜太もも〜裾にかけて細くなっていく
俺の体(170cm/70kg)で穿き比べると、明らかな差がある。PT50(W34ジャスト)はジーンズを穿いている感覚で、脚のラインが出てすっきり穿ける。PT20(W36ゆるっと)は足がフレームから消えるくらい余裕があり、ワイドパンツらしいリラックス感が前面に出る。
「ジャストに穿きたい→PT50、ゆるっと穿きたい→PT20」これがまず一つ目の選択基準だ。
違い②|実寸サイズ比較表(同じ生地でも体感が違う理由)
数値で違いを見るとさらに明確になる。俺の手持ち2本の実寸がこれだ(ワタリ幅は股下10cm下を基準に統一して計測)。
| 部位 | PT20(W36×L28) | PT50(W34×L28) | 差 |
|---|---|---|---|
| ウエスト平置き | 46cm(一周約92cm) | 42cm(一周約84cm) | PT20 +4cm(サイズ違い) |
| ワタリ幅(股下10cm下) | 34cm | 29cm | PT20 +5cm(シルエット差) |
| 裾幅 | 24cm | 23cm | PT20 +1cm |
| 後股上 | 38cm | 36cm | PT20 +2cm |
| 前股上 | 30cm | 30cm | 同じ |
| 総丈 | 98cm | 98cm | 同じ |
| 股下 | 71.5cm | 72cm | ほぼ同等 |

ここで注目してほしいのが、ウエストが2サイズ違うのに「ワタリ幅」はPT20が+5cmも広いこと。同じW34同士で比べたら、PT20はもっとワタリが広いはず=PT20のほうがワイド設計という数値ベースの裏付けになる。
俺がPT20をW36(一つ上)、PT50をW34(ジャスト)で選んだのは、まさにこのシルエット差を活かすため。PT50は標準シルエットでジャストに、PT20はワンサイズ上げてゆるさを最大化——それぞれの個性を引き出すサイズ選びだ。なお総丈・股下はほぼ同じ(どちらもL28)なので、丈感の差はほとんど気にしなくていい。

違い③|後股上の深さ(前傾姿勢への適性)
地味だが重要な差。前股上はどちらも30cmで同じだが、後股上はPT20が38cm、PT50が36cmで2cmの差がある。
たった2cmの差だが、前傾姿勢(しゃがむ・チョッパーに跨る・かがむ)で「腰が出るかどうか」にこの数字が効いてくる。PT20は後股上が深いから、リジッドフレームのチョッパー(前傾姿勢で乗る)でも腰が出にくい。PT50は標準的な深さで、バイクメインで穿くならワンサイズ上げが安心だ。
違い④|ポケットの作りとデザイン
シルエットや生地ほど目立たないが、毎日穿くうえで意外と差が出るのがポケット周りだ。実所有して初めて気づいた違いを正直に書く。

ヒップポケット(バックポケット)

PT50はジーンズと同じパッチポケット。生地の上にポケット片を縫い付ける"ジーンズ仕様"で、立体的で見た目はジーンズ寄り。PT20はジーンズ風のパッチではなくワークパンツ標準の作りで、フラットですっきり。RED KAPの赤い織りネームが端正に収まる。
フロントポケット(ここは体感差が大きい)

PT50:地面に平行に近い、ほぼ水平の開口
- ✅ 開口が狭めで物がしっかり保持される(落ちにくい)
- ⚠️ 開口が狭いぶん、物の出し入れがやや煩わしい
PT20:斜めに大きく開いた、ジーンズ寄りの開口
- ✅ 開口が広く、出し入れがスムーズ・容量も気持ち大きい
- ✅ 手を自然に下ろした位置に開口があり、無意識でアクセスしやすい
- ⚠️ 開口が広く斜めなぶん、座った姿勢で物が落ちる"可能性"は構造上ある(実際に落とした経験はないが頭の片隅に)
取り出し頻度が多い・スマホや財布をよく出し入れするならPT20が圧倒的に楽。中身をしっかり保持したい・鍵やコインを落としたくないならPT50が安心。俺はガレージ作業での出し入れ頻度を重視してPT20の斜め大開口を高く評価している。
違い⑤|ウエスト・内側タグの作り

内側のオレンジタグ(品質表示)の取り付け位置がモデルで異なる。実用上の差は小さいが、本物を見分けるディテールとして覚えておくと役立つ。ウエストの作り自体はどちらも頑丈で、YKKジッパー・MADE IN MEXICOと作りは堅実だ。
チョッパー乗車での違い

リジッドフレームのショベルで両方を穿いてみた違い:
- PT20(W36ゆるっと):跨ぐ瞬間も膝が突っ張らない/座っても太ももに食い込まない・風が抜ける/L28でステップ上ちょうど良い長さ
- PT50(W34ジャスト):ジャスト穿きだとややヒザが張る(ワンサイズ上げで解消)/細身シルエットで脚のラインが綺麗・ジーンズ感覚/L28なのでPT20とほぼ同じ丈感
可動域と楽さ重視ならPT20、シルエットの綺麗さ・バイカーらしさ重視ならPT50(ジーンズに近い見た目で王道)。
コーディネートでの活かし方


- PT50が得意:黒長袖プロクラブ+レッドウイングのエンジニアブーツのUSバイカー王道。ジーンズ感覚で"作業着然"になりにくい
- PT20が得意:プロクラブのヘビーウェイト長袖+VANS+ニューエラの被り方でゆるっと現代型。ワイドパンツ=今のトレンドにワークウェアで乗る
俺は両方持っていて完全に使い分けている。その日の気分・コーデ・行く先で選ぶ。両方所有が「沼る」と言われる理由はここにある。
詳しくは個別記事でコーデも解説しているので確認して欲しい。
ディッキーズ874も含めた3者の位置関係

| Red Kap PT20 | Red Kap PT50 | Dickies 874 | |
|---|---|---|---|
| 生地 | 7.5oz TCツイル | 7.5oz TCツイル | 8.5oz TCツイル |
| シルエット | ワイド | ジーンカット(細身) | ストレート |
| 真夏の体感 | 薄手で軽い | 薄手で軽い | やや厚い |
| ジャスト穿き | 標準サイズ | 標準サイズ | 標準サイズ |
| ゆるっと穿き | 1サイズ上推奨 | 1サイズ上推奨 | 1〜2サイズ上推奨 |
- 真夏+ワイドで普段着 → PT20
- 真夏+ジーンズライクに作業&バイク → PT50
- 真冬・重作業・ハードユース → ディッキーズ874(8.5ozで一段タフ)
メリット・デメリット早見表
Red Kap PT20
メリット:ワイドで「ゆるっと」に素直にハマる/約7.5ozで春夏軽い/後股上深めで前傾でも腰が出にくい/フロントポケットが斜め大開口で出し入れスムーズ/YKK・MADE IN MEXICOで堅実
デメリット:裾がまつり縫いでほつれやすい(シングルステッチ化推奨)/標準でかなり余裕がありジャスト派には不向き/フロント開口が広く座位で物が落ちる"可能性"/在庫差が販売店ごとに大きい
Red Kap PT50
メリット:ジーンカットでジーンズ感覚に穿ける/約7.5ozで軽い(PT20と同等)/細身で脚のラインが綺麗/ヒップがジーンズ風パッチ/フロント水平開口で物が落ちにくい/経年変化が無骨でチョッパー乗りに刺さる
デメリット:裾はPT20同様まつり縫い/バイク乗車はワンサイズ上げが安心/ジャスト穿きが好みでないと選びにくい/フロント開口が狭めで出し入れがやや煩わしい/価格はPT20より少し高めの傾向
価格・コスパ・どこで買う
両方とも Amazon・楽天で購入できる。生地は7.5oz TCツイルで耐久性は十分。週2〜3回穿いて1〜2年もつ。経年変化も"育てる楽しみ"になる。
PT20・PT50に関するよくある質問
Q. PT20とPT50、どっちか1本に絞るならどっち?
用途次第。「ゆるっと穿いて普段着・街使い」ならPT20、「ジャストで作業+バイク」ならPT50。どちらも生地は同じだから「生地で選ぶ」基準は使えない。シルエットの好みで決めて間違いない。
Q. サイズ選びはどうすべき?
PT50は普段のウエストサイズ通り(ジャスト狙い)、PT20はワンサイズ上げ(ゆるっと狙い)が個人的におすすめ。バイクメインで穿くならPT50もワンサイズ上げが安全。
Q. 洗濯で縮む?
ポリ65・コットン35の混紡なので、コットン100%ほどは縮まない。ただし最初の数回は1cm程度の縮みを見ておけば外さない。乾燥機は避けて自然乾燥が長持ちのコツ。
Q. 裾上げは必要?
どちらもL28で総丈98cm・股下ほぼ同じ。俺(170cm)が穿くとL28はワンクッション。ロールアップすると靴下が丸見えになるスタイルになるので、常にロールアップで穿きたいならL30がおすすめ。裾上げする場合はまつり縫いをシングルステッチに直すこと(両モデル共通・耐久性UP)。裾処理の詳細はPT20単体記事のまつり縫いH3を参照してくれ。
Q. 初めてならどっちから?
初めてレッドキャップを買うならPT50。普段のサイズで失敗しにくく、ジーンズに近い感覚で着回しやすい。2本目にPT20でワイドの幅を出すと、レッドキャップでの「ワークパンツ完成」になる。
まとめ|俺の最終アドバイス
Red Kap PT20とPT50は「同じ生地で違うシルエット」の兄弟モデルだ。7.5oz TCツイルも裾処理(まつり縫い)も同じ。違うのはシルエット(PT20=ワイド/PT50=ジーンカット)とサイズ選び(PT20=ワンサイズ上ゆるっと/PT50=ジャスト)、そしてポケットの作り。実寸ではワタリ幅に5cmの差(PT20=34cm/PT50=29cm・股下10cm下)が出て、これが穿き心地の体感差そのものだった。
| こんな人 | 選ぶべき |
|---|---|
| ワイドパンツが好み・ゆるっと穿きたい | PT20 |
| ジーンズ感覚・ジャストで穿きたい | PT50 |
| バイク重視・作業重視 | PT50(ワンサイズ上推奨) |
| 街使い・普段着重視 | PT20(標準サイズ) |
| 真夏に薄手のワークパンツ | どちらでも(生地同じ) |
俺の本音:両方持つのが理想だ。1本買って気に入ったら、もう1本のシルエットを試してみてほしい。同じ生地で全く違う印象になる楽しさは、レッドキャップを2本所有して初めてわかる醍醐味だ。
PT20とPT50、それぞれの単体レビューも別記事で詳しく書いている。サイズ感・着用カット・経年変化を見たい人はそちらも合わせて読んでくれ。あわせてディッキーズ874、夏のバイカーファッションも参考に。
▶ Red Kap PT20 単体レビュー(W36のサイズ感とゆるっと穿くワークパンツ)
▶ Red Kap PT50 単体レビュー(サイズ感・耐久性・コーデ)

