ハーレーのカスタムの醍醐味であるオープンプライマリー。
実はエンジン、ミッションが別個になっている古い設計だからこそ可能なカスタムなのだ。
この記事ではビンテージハーレーのみが行えるオープンプライマリーのカスタムを紹介する。
メリット、デメリットや動画などを加えてサウンドも紹介するので読んでほしい。
オープンプライマリーのメリット
剥き出しのベルト、迫力のある見た目が目を惹くカスタムだ。
厳密には見た目だけじゃ無いメリットもある。
- プライマリーオイルが不要
- クラッチのメンテがしやすい
- 軽量化
以上の三つがメリットで挙げられるがあまり意味はない。
多くの方はクラッチ操作の独特なカラカラと鳴る音が好きであったり、
ワイルドな見た目を求めてこの高額なカスタムを行うはずだ。
俺のオープンプライマリーは2インチのベルトだが3インチ幅やチェーン駆動もある。
危険な雰囲気を醸し出し、チョッパーバイクのクレイジーさをアピールする事が出来る。
俺も経験したことがあるが全くバイクに興味のない人でも
グルグルと動いているベルトを目にすると声をかけてくる。
「剥き出しですごいね、危なくないの?」
危ないよとしか言えないよね。
なぜこんなカスタムをしてしまうのか、全ては見た目のためにだと俺は思う。
確かに見た目はカッコよく、インパクトを与えることができるがデメリットももちろんある。
次にデメリットを言おう。
オープンプライマリーのデメリット
簡単に思いつくだけでも4つある。
- オープンベルトの巻き込みが危ない
- 小石など異物を挟むとベルトが千切れるリスク
- ステップの位置により、靴のかかとが削れる
- 雨の日に乗った後、クラッチが錆びて張り付く
やっぱりデメリットを書き出すとやる人いないよね、危険な行為だ。
俺はまだベルトだからいいけど、オープンチェーンなんてカスタムもある。
純正で採用されている1次プライマリーのチェーンをそのまま採用してしまうカスタムだ。
見た目がさらに凶悪で、危険そのものである。
俺はそこまでワイルドにはなれなかった。今でも十分なインパクトがあるからね。
またステップの位置にもよるが、フォワードコントロールの場合、靴の踵部分が接触リスクがある。
意外に乗車中に踵部分が当たってしまうんだ。
巻き込まれるなどの危険性は無いがゴムソールはゴリゴリに削れるぞ。
危険な行為だとわかっていてもカスタムする人が後をたたないプライマリーのオープン化
その魅力の一つを次に紹介しよう。
オープンプライマリーの音
俺の車両は通常のクラッチではない。
BDL製のオープンプライマリー2インチベルトキットに
RIVERA/PRIMO(リベラ/プリモ)製のプロクラッチが入っている。
ジャダーの発生を抑える純正より進化したクラッチだ。
そのプロクラッチにTAK'S PERFORMANCE PARTS(T.P.P)のVPクラッチというパーツが付いている。
これは簡単に説明するとクラッチ操作を軽くし、重りの遠心力を利用してクラッチの滑りを抑えるパーツだ。
ショベルでプロクラッチ&VPクラッチを使用している車両は少ない。
オープンプライマリーのカラカラ音も通常のクラッチとは別物だ。
以下のYouTube動画で音を確認して欲しい。
クラッチを切った時にカラカラと音がするのは普通だが、クラッチが繋がっている時、
すなわち走行中もカラカラとまた違う音がずっとなっている。
この音はVPクラッチの重りの音なんだ。
特殊なパターンなのであまり参考にならないかも知れないが是非聞いて欲しい。
まとめ
見た目だけがメリットのオープンプライマリーでしたが参考になりましたか?
エンジン、ミッションが独立した別個体なのはハーレーのビッグツインぐらいしか今では存在しない。
そんな限られた車体のみに許されるカスタムなので特権を活かしてみませんか?
さらにあなたの愛車が個性的になりますよ。
他にもたくさんショベルヘッドのカスタムや修理やってます。
下記のまとめ記事で全て語っているので確認してね。
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ショベルヘッドのカスタム費用公開|19選|チョッパーカスタムの値段
ショベルヘッドにかかったカスタム費用を詳細に全て公開するよ。どれぐらい費用が掛かるのか参考にして頂けると嬉しいな。理想のチョッパーバイクを制作するための金額目標を見つけよう。