
チョッパースタイルを追求する上で、バイクのカスタムと同じくらいこだわりたいのが身につけるアイテム。 Tシャツ、デニム、ブーツ…そして忘れてはならないのがサングラスだ。
顔の印象を大きく左右し、ライディング中の風や日差しから目を守る実用性も兼ね備えたサングラスは、まさにチョッパー乗りの相棒と言えるだろう。
数あるブランドの中でも、特にバイカーから絶大な支持を集めているのがEVILACT(イーブルアクト)だ。今回は、俺自身が愛用しているEVILACTのサングラスから、特にチョッパースタイルにハマる2モデル「MERKEL(マーケル)」と「HENDERSON(ヘンダーソン)」の魅力について、レビューを交えながら紹介したい。
この記事を読む事であなたのバイクシェードの最適解がイーブルアクトのアイウェアになる事が理解できるでしょう。
なぜチョッパー乗りにEVILACTが選ばれるのか?

EVILACTは、単なるファッションアイテムではなく、バイカーの実用性を考慮したプロダクトを展開するブランドだ。
- デザイン性: ヴィンテージデザインにインスパイアされつつ、現代的な解釈を加えた無骨で洗練されたデザインは、チョッパーの持つ荒々しさと見事に調和する。
- 品質: 日本人の顔の形にフィットしやすい設計と、高品質な素材、丁寧な作り込みは、長時間のライディングでもストレスを感じさせない。
- 機能性: 風の巻き込みを抑えるフレームデザインや、クリアな視界を確保するレンズ、ライディングギアとしてノーズパッドも痛くなりにくいように改良された機能性も追求されている。
これらの要素が、スタイルと実用性の両方を求めるチョッパー乗りたちの心を掴んで離さない理由だろう。
EVILACTの魂:デザイナー山本ミナト氏の想い
EVILACTのプロダクトに宿る魅力、その源泉となっているのがデザイナーの山本ミナト氏(@minato_yokohama)の存在です。
彼自身、深くバイクカルチャーやヴィンテージの世界に根ざしており、そのリアルな経験と知識、そしてファッションへの鋭い感性が、EVILACTのデザインやプロダクト作りに色濃く反映されています。彼のインスタグラムを覗けば、EVILACTが体現するライフスタイルや世界観をより身近に感じることができるでしょう。
特にアイウェアに対する並々ならぬ情熱は、以下のYouTube動画でも語られています。なぜEVILACTのサングラスがこれほどまでに作り込まれ、多くのバイカーを魅了するのか、その背景にあるデザイナーの熱い想いに触れることができます。ぜひご覧になってみてください。
こうしたデザイナーの熱い想いが込められているからこそ、次に紹介するMERKELやHENDERSONといったモデルは、単なるアクセサリーを超えた存在感を放つのです。
個性が光るヴィンテージスタイル:MERKEL (Emerald Havana / Green Lens)
俺が所有する一つ目のモデルが、MERKEL(マーケル)のエメラルドハボナ柄フレームにグリーンレンズの組み合わせだ。









2022年のニューオーダーチョッパーショー限定で販売されていたフレームカラーのモデルで現在は全く同じものは購入出来ない。
他のカラーで販売される事もあるので参考にして欲しい。
- 元ネタ:1950年代のアメリカンオプティカルの象徴、ホーンリムを参考にしている。当時は工場などでセーフティグラスとして使用されていた物だ。
- サイズ:レンズ幅49mm・ブリッジ24mm・テンプル長143mm
- フレーム: まず目を引くのが、このエメラルドハボナという独特なカラーリング。深みのあるグリーンとブラウンが混ざり合ったような複雑な色合いは、光の当たり方で表情を変え、他にはない個性を放つ。ヴィンテージ感がありながらも、どこか新鮮さも感じさせる絶妙なカラーだ。
- レンズ: グリーンレンズは、サングラスの定番カラーであり、クラシックな雰囲気を演出するのに最適。日中の眩しさを適度に抑えつつ、自然な視界を保ってくれる。特に晴天時のライディングでは、その効果を実感できるだろう。夜間利用にも対応できる。街灯の全くない田舎道だと多少不安は残るが普段利用では問題ない暗さだ。トンネルでも前が見えなくなる怖さはないので安心して欲しい。
- スタイル: 少し大ぶりで存在感のあるフレームシェイプは、ヴィンテージヘルメットとの相性も抜群。シンプルな服装に合わせるだけで、一気にチョッパースタイルらしい味を加えてくれる。まさに、スタイルで差をつけたいライダーにおすすめのモデルだ。
実用性と渋さを両立:HENDERSON (Coffee Havana / Photochromic Gray Lens)
もう一つ愛用しているのが、HENDERSON(ヘンダーソン)のコーヒーハバナ柄フレームに調光グレーレンズのモデルだ。
こちらはフラッグシップモデルとなり、イーブルアクトを象徴するモデルなので多数のカラー、レンズが販売されている。








- 元ネタ:1960〜1970年代にアメリカの囚人に支給されていたcriss optical mfg製のプリズナーフレーム。ホーンリム型。凶器になり得るためツルの中に芯金が入っていない。やわらかいナイロン製だった。こちらのオリジナルを元に、アジアンフィットへ調整、バイクシェードとして風の巻き込みを抑える為にノーズパットの形状を変更されている。もちろん芯金も入っているので耐久性も問題ない。
- サイズ:レンズ幅49mm・ブリッジ22mm・テンプル長148mm
- フレーム: コーヒーハバナは、MERKELのエメラルドハバナとは対照的に、落ち着いた渋さが魅力。どんなスタイルにも合わせやすく、シーンを選ばない汎用性の高さが特徴だ。少し赤みがかったブラウン系のハバナ柄は、肌馴染みも良く、大人っぽい印象を与えてくれる。
- レンズ: このモデルの最大の特徴は、調光レンズ(Photochromic Lens)を採用している点だ。紫外線量に応じてレンズの色濃度が自動で変化するため、日中の日差しが強い場所からトンネルなどの暗い場所へ移動しても、サングラスを掛け替える必要がない。
- 晴天時: 紫外線に反応してレンズがグレーに濃く色づき、眩しさをしっかりとカット。
- 曇天・屋内・トンネル内: 紫外線量が少ない状況では、レンズの色が薄くなり、クリアに近い視界を確保。
- スタイル&実用性: HENDERSONは、MERKELに比べるとややシャープな印象。どんなバイク、どんな服装にもマッチしやすいデザインと、調光レンズの圧倒的な利便性は、ツーリングなどで一日中サングラスを掛けていることが多いライダーにとって、これ以上ない組み合わせと言えるだろう。掛け替えの手間が省けるのは、想像以上に快適だ。
調光レンズの色はどれぐらい変化するのか。実際に比較してみた
どれぐらい色が変わるのか、時間はどれぐらいで変化するのか。実際に自分が購入する前に知りたかった情報がなかったのでまとめてみた。絶対に購入前の参考になるので見て欲しい。
透明状態から最大の濃さになるまでの時間【30秒】

暗所から取り出して屋外で紫外線にさらしてみた。画像の通り30秒でほぼ最大のレンズの濃さになるのが確認出来るだろう。
1分経過した時点でも撮影したが変わりはない。これが最大の濃さだ。着用してみると薄らと瞳が見える程度のレンズ濃度になる。
着用している本人には違和感なく色が変化している。鏡で自分の姿を見るまで色が変化したことに気づかないほどだ。
レンズ濃度が透明になるまでの時間【2分】

色がつくのに比べて透明になるまでは時間がかかった。約2分くらいで最初の透明にまで戻る。撮影条件は5月の20度くらいの日に行ったものだ。参考にして欲しい。
着用感としては自分ではほとんど気づかないほどゆっくりと変わる。流石に運転中のトンネル内でクリアまでは戻らないだろう。ただし視界は確保されているので問題なく運転可能だ。ヘッドライトが点灯していれば田舎道の街灯なしの道でも全く問題ない。一日中、安全に装着できるので長距離ライディングには打ってつけだ。
まとめ:EVILACTはチョッパー乗りの個性を引き出す最高のアイウェア
今回紹介したMERKELとHENDERSONは、それぞれ異なる魅力を持つEVILACTの代表的なモデルだ。
- MERKEL(Emerald Havana / Green Lens): 個性的なカラーとヴィンテージ感で、スタイルにアクセントを加えたいライダーに。
- HENDERSON(Coffee Havana / Photochromic Gray Lens): 落ち着いたデザインと調光レンズの利便性で、実用性とスタイルを両立させたいライダーに。
どちらのモデルも、チョッパースタイルに欠かせない"雰囲気"と、ライディングを快適にする"機能性"を高次元で融合させている。デザイナー山本ミナト氏の情熱が注ぎ込まれたこれらのアイウェアは、まさにブランドの哲学を体現していると言えるだろう。
EVILACTのサングラスは、決して安価ではないかもしれない。しかし、そのデザイン、品質、そして所有する満足感を考えれば、決して高い買い物ではないはずだ。
Amazonにも多数のモデルが販売されている。自分のお気に入りをぜひ探してほしい。
チョッパースタイルをさらに格上げしたい、長く愛用できる高品質なサングラスを探している、そんな方はぜひEVILACTのサングラスをチェックしてみてほしい。きっと、あなたのバイクライフに欠かせない、最高の相棒が見つかるはずだ。