Red Kap PT20 をカーキで購入した。サイズは W36×L28。
普段ジャスト34インチの俺が、あえてワンサイズ上げてW36を選んだ。理由はシンプルで、PT20を 「ゆるっと」穿きたかったから。
この記事では、届いたばかりのPT20を全7部位で実測したサイズ、生地・縫製のディテール、MADE IN MEXICOの作り、そして裾の処理で1点注意したいことまで、チョッパー乗りの目線で正直に書いていく。
この記事の結論
- 普段ジャスト34の俺がW36を選択。「ゆるっと」穿くならワンサイズ上げが正解
- 約7.5ozのTCツイルで、ディッキーズ874より薄く春夏に軽い
- 後股上38cmが深く、チョッパーの前傾姿勢でも腰が出ない
- 新品の裾はまつり縫い。ガシガシ穿くならシングルステッチ化推奨

Red Kap PT20とは|アメリカン・ワークパンツの定番
Red Kap(レッドキャップ)はアメリカのワークウェアブランド。作業着としての実用性を軸に、ワークパンツ・ワークシャツを長く作り続けてきた。PT20はそのワークパンツの1モデルだ。
俺の個体のタグから読み取れた事実はこうだ。
- モデル:PT20(タグ表記 PT20KHA)
- カラー:カーキ(KHA)
- 素材:ポリエステル65%・コットン35%
- 生産国:MADE IN MEXICO

ポリ65・コットン35の混紡は、ワークパンツの王道配合。コットン100%よりシワになりにくく、型崩れしにくい。仕事でガシガシ穿く前提のバランスだ。チョッパーいじりのガレージ着としても、この耐久寄りの配合はありがたい。
俺がW36を選んだ理由|ジャスト34からワンサイズ上げる
最初に書いた通り、俺の普段のパンツのジャストは 34インチ。リーバイス501も34〜36で穿き分けるが、ジャストは34だ。
それを今回、PT20では あえてW36 にした。
狙いは「ゆるっと」穿くこと。ワークパンツをジャストで穿くと作業着然としすぎる。ワンサイズ上げて腰回り・ワタリにゆとりを持たせると、チョッパーに跨いだときの可動域も増えるし、ブーツとの相性でいうと裾にかけてのドレープも出る。
「ワンサイズ大きめ」はサイズ選びの失敗じゃなく、意図したスタイリングだ。この記事の実測値も「W36をゆるっと穿くとどうなるか」という視点で見てほしい。
PT20の実測サイズ【W36×L28・全7部位】
届いたPT20を平置きで全部位実測した。未洗濯・新品状態の数値だ。
| 部位 | 実測(平置き) |
|---|---|
| ウエスト | 46cm(一周 約92cm) |
| 総丈 | 98cm |
| 股下 | 71.5cm |
| ワタリ | 34cm |
| 裾幅 | 24cm |
| 前股上 | 30cm |
| 後股上 | 38cm |







各写真にメジャーを当てた状態を載せている。ウエストは平置き46cm、つまり一周で約92cm。インチ表記のW36(約91cm)とほぼ一致する。
注目してほしいのが 前股上30cm・後股上38cm の差。後股上が深めに取られているのは、しゃがんだとき・前傾姿勢のときに腰が出にくい作業着らしい設計だ。チョッパーで前傾気味に乗る俺にはここが効いてくる(乗車フィットは後述)。
股下71.5cmはL28(約71cm)相当。俺の場合はこの長さでワンクッション〜ロールアップで調整する想定だ。
生地・縫製のディテール|届いたばかりはゴワゴワ
正直に書く。届いたばかりのPT20はゴワゴワしている。

ポリ65・コットン35のツイル生地は、未洗濯の状態ではハリが強く、手で曲げると「パキッ」とした硬さがある。新品のワークパンツ特有の表情だ。
これはマイナスじゃない。これから着用と洗濯を繰り返して、しなやかに育てていく前提の生地。ワークパンツはこのゴワゴワを自分の体と動きで馴染ませていく工程込みで楽しむものだ。洗濯後の変化は、数回洗ったあとに改めてこの記事に追記する。

縫製は作業着らしく堅実。バックポケットの補強、ベルトループの留め、ステッチの直線性、どれも値段を考えれば十分以上。バックポケットには RED KAP の織りネームが付く。


【要注意】裾はまつり縫い|気になる人はシングルステッチ推奨
ここは購入を考えている人に必ず伝えたい。
PT20の新品の裾は「まつり縫い」で処理されている。

まつり縫いは表に縫い目がほとんど出ない、きれいな処理方法だ。新品の見た目としては上品でいい。
ただし 強度の面ではほつれやすい。1本の糸で裾を留めているので、引っ掛けたり擦れたりすると、そこから連鎖的にほどけていくことがある。
ワークパンツとしてガシガシ穿く、バイクで裾がチェーンやステップに当たる、という使い方をするなら、裾上げをするタイミングでシングルステッチ(本縫い)に直しておくのをおすすめする。リペアショップでも数百円〜でやってくれるし、自分でミシンを持っているなら一直線縫うだけだ。裾の耐久が段違いになる。
「裾はまつり縫い、気になるならシングルステッチに」——これだけ覚えておいてほしい。
購入前に知っておきたい注意点
PT20の新品の裾はまつり縫いで処理されている。見た目はきれいだが、1本の糸で留めているぶん引っ掛けるとほつれやすい。バイクで裾がステップやチェーンに当たる人は、裾上げのタイミングでシングルステッチ(本縫い)に直しておくと耐久が段違いになる。
MADE IN MEXICO・YKKジッパー|作りの確認ポイント

俺のPT20本体は MADE IN MEXICO。アメリカブランドのワークウェアはメキシコ生産が多く、PT20もその例にもれない。メキシコ生産=品質が低い、ということは全くない。むしろワークウェアの量産品質としては安定している。
フロントのジッパーは YKK。世界中のアパレルで信頼されているジッパーメーカーで、ここがYKKというだけで開閉の安心感がある。作業着のジッパーが安物だと真っ先に壊れるが、その心配は要らない。

ディッキーズ874との違い|同じTCツイルでも7.5ozで夏に軽い
ワークパンツの比較で必ず名前が挙がるのがディッキーズ874だ。俺も874は何本も穿いてきた。せっかくなので、PT20と874の違いを実体験で書いておく。
まず共通点。どちらもTCツイル(ポリエステル65%・コットン35%)で、生地の素性は同じ系統だ。シワや型崩れに強いワークパンツの王道配合、というのは前述の通り。
違いがはっきり出るのは生地の重さだ。
- ディッキーズ874:約8.5oz
- レッドキャップPT20:約7.5oz
数字でいえば1ozの差だが、穿くとこの差ははっきり体感できる。PT20のほうが明らかに薄くて軽い。 だから今のシーズン、俺は874よりPT20を選んで穿いている。春から夏のガレージ作業でも街乗りでも、生地が薄いぶん風が抜けて快適だ。逆にいえば、真冬や本気のハードワークでの頑強さ・安心感は、厚い874に分がある。季節と用途で使い分ける、というのが正直なところだ。
ちなみに、この7.5ozの生地はレッドキャップのPT50と共通。PT20とPT50は生地そのものが同じで、違いはシルエットなどにある(詳しい穿き比べは別途、比較記事で書く)。
もう一つの違いがシルエット。PT20は874よりもワイド目に作られている。874はストレートでやや細身寄り、PT20はワタリから裾にかけて余裕がある。今回の俺の狙い——「W36でゆるっと穿く」——には、もともとワイド目のPT20のほうが素直にハマる。874をゆるく穿こうとするとサイズを上げるしかないが、PT20は標準のシルエットからしてゆるさを許容してくれる。
「薄くて夏に軽い・もともとワイド」がPT20、「厚みでハードに使える・ストレート」が874。同じTCツイルのワークパンツでも、キャラクターははっきり違う。この後の着用シルエットも、その前提で見てもらうとわかりやすい。
PT20と874の使い分け
PT20(約7.5oz)=薄くて春夏に軽い・もともとワイドでゆるっと穿きやすい。ディッキーズ874(約8.5oz)=厚手でハードワーク・寒い時季に強い・ストレートでかっちり穿ける。同じTCツイルでもキャラクターは別物だ。
ゆるっと着用したシルエット
ここからは実際に穿いた姿を見てもらう。着用は俺、170cm・70kg。コーデは黒のロンT(プロクラブのヘビーウェイト・XL)にPT20、インナーにタンクトップ、足元はバンズのオールドスクール。あえてシンプルにして、パンツのシルエットに目がいくようにした。

まずはベルトで軽く絞った状態。普段ジャスト34の俺がW36を穿いているので、ウエストは当然余る。その余りをベルトで寄せて穿くのが基本のスタイルだ。腰回りにくしゅっとギャザーが出て、これがワークパンツらしい表情になる。
では、どれくらい余っているのか。ベルトを緩めて手を離すとこうなる。

ウエストがそのままストンと落ちる。これがW36の素の大きさだ。ジャスト34に対してワンサイズ上げると、ベルト無しでは腰で止まらないくらいの余裕がある。「ゆるっと」を狙うなら、このくらい余らせてベルトで微調整、という穿き方になる。逆に作業着としてジャストに穿きたい人は、素直に普段のサイズを選んだほうがいい。

ウエストから太ももにかけてのゆとり。ワタリ34cmが効いていて、太ももに生地が張り付かない。しゃがんでもツッパらないし、見た目にも余裕のあるシルエットになる。

横から見るとドレープの出方がわかる。腰から裾にかけて生地が真下に落ちて、L28の裾はバンズの上でワンクッション。ロールアップしなくても、この長さでちょうど収まった。

背面。後股上38cmの深さで、お尻はしっかり包まれる。腰が見えてしまう心配がない作業着設計が、こういう立ち姿でも効いている。

斜めから見ると量感が一番わかりやすい。ジャストで穿くワークパンツとは別物の、ゆるさを意図したシルエット。これがW36を選んだ狙いそのものだ。
チョッパー乗車でのフィット感
ワークパンツを選ぶうえで、俺にとって外せないのが「バイクに跨いだときどうか」だ。ここはガレージのショベルで実際に確かめた。

俺のショベルはリジッドフレーム。乗車姿勢はやや前傾になる。乗るときはニューエラのキャップの上からSHORTY4を被る、いつものスタイルだ。
跨ぐ瞬間がこれ。

脚を大きく上げてシートを越える。ここでパンツがツッパると一気に乗りにくくなるが、W36のゆとりとワタリ34cmのおかげで、脚を上げてもヒザ周りが突っ張らない。ジャストサイズのパンツだとここで生地に引っ張られる感覚があるが、ワンサイズ上げているとその不快感がない。

座った状態の腰〜太もも。前傾で座ると太ももが曲がるが、生地に余裕があるので食い込まない。ここで効いてくるのが、採寸のときに触れた後股上38cmだ。前傾姿勢で腰を曲げても、後ろがずり下がって腰が出ない。作業着の「しゃがんでも腰が出ない」設計は、そのままチョッパーの前傾姿勢に効く。

乗車姿勢を横から見る。だらしなくならず、かといってパツパツでもない。ゆるっとしたワークパンツが、チョッパーの無骨さと素直に噛み合う。

跨いで足を地面についた状態の裾。L28の裾はバンズのオールドスクールにちょうどかぶる長さで、足元でもたつかない。ここで思い出してほしいのが、前に書いた裾のまつり縫いの話だ。乗っていれば裾はステップやチェーン周りに当たる。そういう環境ではまつり縫いはやっぱり不安が残るので、乗る前提でガシガシ穿くならシングルステッチ化はやっておいたほうがいい。
結論。W36ゆるっと穿きは、チョッパー乗車との相性がいい。跨ぎやすさ・前傾姿勢でのおさまり・裾の長さ、どれも実走目線で合格だ。「ワンサイズ上げる」のはスタイリングのためだけじゃなく、乗るための実用でもあった。
これから育てる|洗濯後の変化
PT20はまだ洗濯をかけていない。前述の通り、新品のいまはゴワゴワと硬いままだ。
ポリ65・コットン35の混紡なので、コットン100%ほど大きくは縮まないと見ているが、洗濯でどこまでしなやかに化けるか、色落ちや縮みが出るかは実物で見極めたい。
数回の着用と洗濯を重ねたら、その変化をこのセクションに追記する。ワークパンツは育ててこそなので、続報を待っていてほしい。
Red Kap PT20|メリット・デメリット率直まとめ
メリット
- ポリ65・コットン35でシワ・型崩れに強い、ワークパンツの王道配合
- 約7.5ozのTCツイルで、ディッキーズ874より薄く春夏に軽い
- 標準でワイド目のシルエット。「ゆるっと」穿きに素直にハマる
- 後股上深めで、前傾・しゃがみ姿勢でも腰が出にくい設計
- YKKジッパーで開閉の信頼性が高い
- 価格を考えれば縫製は堅実
デメリット
- 届いたばかりはゴワゴワで硬い(※着用・洗濯で改善する前提)
- 裾がまつり縫い処理=ほつれやすい(シングルステッチ化推奨)
- 約8.5ozの874に比べると薄手で、真冬や重作業での頑強さは譲る
- カラー・サイズ展開は店舗・通販で在庫差がある
どこで買う・サイズ選び
Red Kap PT20はAmazon・楽天で購入できる。
サイズ選びの考え方:
- ジャストで作業着として穿きたい → 普段のウエストサイズ通り
- ゆるっと穿きたい・ガレージ着〜街使いもしたい → 俺のように ワンサイズ上(俺はジャスト34→W36)
- レングス(L)は、ワンクッション狙いならジャスト、ロールアップ前提なら長め
俺は「ゆるっと」狙いでW36を選んだ。同じ狙いの人はワンサイズ上げを検討してみてほしい。
ワークパンツの相棒として、リアルマッコイズのベイカーパンツやディッキーズ874をレビューした記事もあわせて読んでみてくれ。
Red Kap PT20|よくある質問
Q. PT20とPT50は何が違う?
A. 生地は同じ約7.5ozのTCツイルで共通している。違いはシルエットなどにある。両方を実際に穿き比べた比較記事を別途用意する予定だ(※比較記事公開後にリンク追加)。
Q. ディッキーズ874とPT20、どっちを選ぶ?
A. 生地はどちらもTCツイル(ポリ65・コットン35)だが、PT20は約7.5ozで薄く春夏に軽い、874は約8.5ozで厚くハードワーク・寒い時季向き。シルエットはPT20のほうがワイド目だ。ゆるっと穿きたいならPT20、ストレートにかっちり穿きたいなら874をすすめる。
Q. 普段のサイズで買うべき?
A. 作業着としてジャストに穿くなら普段サイズ。ゆるっと穿きたいならワンサイズ上。俺はジャスト34に対してW36を選んだ。
Q. 裾上げは必要?
A. レングス次第。裾上げをするなら、その際にまつり縫いをシングルステッチに変えると裾の耐久が上がる。
Q. 洗濯で縮む?
A. ポリ混なのでコットン100%ほどは縮まないと予想しているが、実データは数回洗濯後にこの記事へ追記する。
まとめ|W36で「ゆるっと」穿くPT20
Red Kap PT20をカーキ・W36で迎えた。普段ジャスト34の俺が、ワンサイズ上げて「ゆるっと」を狙った1本だ。
現時点(未洗濯・新品)でわかったこと:
- ポリ65・コットン35、MADE IN MEXICO、YKKジッパーの堅実なワークパンツ
- 全7部位の実測値は上の表の通り。後股上深めの作業着設計
- 同じTCツイルのディッキーズ874より薄手(約7.5oz)で、春夏に軽い
- 届いたばかりはゴワゴワ。これから育てる前提
- 裾はまつり縫い。ガシガシ穿くならシングルステッチ化推奨
着用感・チョッパー乗車でのフィット・洗濯後の変化は、追って撮影・追記していく。「ワンサイズ上げてゆるっと穿く」というPT20の楽しみ方を、これから実体験で詰めていく。
兄弟モデルのPT50の単体レビューも用意しているので、ワークパンツ選びの参考にしてくれ。



