
バイクに乗るときの足元、ブーツもいいけど、やっぱり気軽に履けるスニーカーも外せないよね。コンバースのオールスターは、まさにその代表格。どんなスタイルにも合う定番中の定番だ。
でも、「オールスター」と一口に言っても、実は色々あるのを知ってるか? 今回は、ヴィンテージ好きやファッション好きの間で人気の「チャックテイラーCT70」と、皆さんが一番よく目にするであろう、「現行の標準的なオールスター(普段お店でよく見かける、比較的安価なモデル)」を、俺が所有しているブラックのハイカット同士で徹底比較してみたいと思う!
「普通のオールスター、持ってるけど正直ちょっと疲れるんだよな…」と感じている方、必見だ。CT70がその悩みを解決してくれるかもしれない。写真も交えて詳しく見ていこう。
比較するモデルをおさらい

チャックテイラーCT70(Chuck Taylor 70)とは?
- コンセプト: 1970年代当時のチャックテイラーのディテールを忠実に再現した復刻版。オールドスクール。
- 特徴: 厚手のキャンバス、光沢のあるサイドテープ、黒い三ツ星ヒールパッチ、クッション性が高く快適なインソール、やや細身でヴィンテージ感のあるシルエット。
- 入手難易度: 難しい。日本国内の正規販売店では購入できない。元々アメリカ規格でのモデルのため並行輸入品でしか購入出来ない。セレクトショップや輸入雑貨店など、通販(Amazon、楽天)でも販売されている店舗はいくつかある。
- 価格:1万円後半〜
現行(標準)オールスターとは?
- コンセプト: コンバースの最もベーシックで、広く普及しているモデル。
- 特徴: 手頃な価格、豊富なカラーバリエーション、時代を超えて愛される普遍的なデザイン。一方で、キャンバスはCT70より薄手、ソールも光沢がなく、インソールのクッション性はミニマム(これが疲れやすさの原因かも)。ヒールパッチは現行のデザイン(白地に青や赤の星とロゴなど)。
- 入手難易度: 簡単。日本のほとんどの靴屋で販売されている。(ABCマート等)もちろん通販での販売も豊富だ。
- 価格:5000円〜(セールやアウトレット等でもっと安く購入できる事も)
【写真比較】CT70 vs 標準オールスター(ハイカット・ブラック)
では、実際に写真を見ながら、その違いを具体的に比較していこう。








【おすすめ比較写真ポイント】
- 全体像(真横から): 並べるとシルエットの違いが分かるはずだ。CT70の方が少しシャープで、標準モデルはやや丸みがある印象かもな。
- ヒールパッチ: CT70の「三ツ星」と標準モデルの現行ロゴ。一目で違いが分かるだろ?
- サイドテープ(ソール側面): CT70の光沢と厚み、標準モデルのマットな質感。
- キャンバス生地の質感: CT70の厚みとハリ、標準モデルのややライトな生地感。接写すると分かりやすい。
- シューレースとアイレット: CT70のコットンレース(太め)と標準モデルのポリエステル混レース(細め)、アイレットの光沢感の違い。
- インソール(重要!): 取り出して厚みを比較! CT70のクッション性の秘密は2層構造。「疲れやすさ」の理由がここにあるかもない。現行モデルは取り外し不可。
デザインと雰囲気

- CT70: ヴィンテージディテールが醸し出す、深みのあるオーセンティックな雰囲気。ラギッドなスタイルによく合う。
- 標準オールスター: 見慣れた安心感のある、普遍的なカジュアルデザイン。良くも悪くも「普通」で、どんな服装にも無難に合わせやすい。
素材と作り

- CT70: 厚手でしっかりしたキャンバス、光沢のあるラバーなど、全体的にコストがかかっている印象。作りも丁寧だ。
- 標準オールスター: CT70と比較すると、キャンバスは薄手で、ラバーパーツも簡素な仕上げ。まあ、価格相応の作りと言える。
履き心地(ここが最大の違い!)



- CT70: 圧倒的なクッション性! 厚みのあるインソールのおかげで、地面からの衝撃をしっかり吸収し、足への負担を軽減してくれる。一日中履いても疲れにくい、現代的な履き心地だ。
- 標準オールスター: オーナーである俺自身も「クッションがペラペラで疲れる」と感じているように、インソールは非常に薄く、地面の感触がダイレクトに伝わる。長時間の着用や歩行には正直向いてない。バイクの振動も拾いやすい可能性があるな。またインソールは固定されていて取り外しができない。
まさにこの「履き心地」こそが、CT70を選ぶ最大のメリットと言っても過言じゃないだろう。
バイクスタイルとの相性

- CT70: ヴィンテージ感はハーレーやチョッパーと相性抜群。70年代オールドスクールのカスタムと相性バッチリ!履き心地も良いから、街乗りだけでなく、ちょっとしたツーリングにも十分対応できる。
- 標準オールスター: デザイン的には悪くないが、快適性の面で少し物足りないかもしれない。短時間・短距離なら問題ないだろう。
ところで、CT70のような定番スニーカーに合わせるパンツといえば、やっぱりタフで無骨なワークパンツやミリタリーパンツが鉄板だよな。 俺が普段から愛用しているパンツで、特にCT70と相性抜群だと感じているのが以下の3本だ。
ディッキーズ874: ワークパンツの王道。このタフさと普遍的なシルエットは、まさにCT70のためにあると言ってもいいくらいだ。
RED KAP PT50: ディッキーズより少しスッキリしたシルエットが好みなら、こっちがおすすめ。クリーンな印象で履きこなせる。
リアルマッコイズのベイカーパンツ: ちょっとこだわりの一本を合わせたいなら、ミリタリーの定番ベイカーパンツも最高に渋い。
それぞれのパンツの詳しいレビューや穿きこなし方も記事にしているから、パンツ選びの参考にぜひチェックしてみてくれ。
足元から全体のスタイルを組み立てるのが、やっぱり楽しいよな。
価格と入手性

- CT70: 1万円台後半~と、標準モデルより高価。入手経路も限られる。通販かセレクトショップの並行輸入品のみ。
- 標準オールスター: 1万円以下で手に入り、どこでも買える手軽さが魅力だ。
価格差はあるが、その差額を払ってでもCT70の「快適な履き心地」と「こだわりのディテール」を得る価値は十分にある、と俺は思う。
結論:チョッパー乗りには断然CT70がおすすめ!…でも
今回の比較を通して、特にハーレーやチョッパーに乗る際のパートナーとして選ぶなら、
CT70(チャックテイラー70)を強くおすすめする!
理由は明確で、
- 圧倒的に快適な履き心地: バイクの振動、長時間の着用でも疲れにくい。
- ヴィンテージ感あふれるデザイン: バイクの雰囲気にマッチする。(70年代に販売されていたモデルだから)
- しっかりした作り: ラフな使い方にもある程度耐えうる。
標準オールスターの手軽さや普遍的なデザインも魅力だが、「バイクに乗る」「長時間履く」というシーンを考えると、快適性の差は無視できないな。「安価だけど疲れる靴」より、「少し高くても快適で長く付き合える靴」を選ぶ方が、結果的に満足度は高いんじゃないだろうか。
もちろん、標準オールスターをファッションの一部として短時間だけ履く、という使い方なら全く問題ない。
まとめ

さて、ここまで色々と比較してきたけど、最終的に俺がどちらを推薦したいか、その理由を話そうと思う。
俺がチャックテイラーCT70を選ぶのには、やっぱり明確な理由があるんだ。俺たちが好きなチョッパーって、その背景にあるカルチャーやスタイルを大切にする乗り物だと思う。
パンヘッドやショベル、アイアンのリジッドフレームに跨り、オールドスクールなスタイルを追求するなら、足元だって本物感が欲しいはずだ。だからこそ、70年代の空気を忠実に再現したチャックテイラーCT70が、深く馴染むのはごく自然なことなんだ。
正直、標準モデルの気軽さもよく分かる。俺も持っているからな。でも、バイクに乗る日や、ファッションに少しこだわりたい日、結局のところ無意識に足を通すのはCT70の方なんだ。
それは見た目の良さだけじゃなく、純粋に足が疲れないという実用的な理由も大きい。ペラペラなソールで感じるストレスから解放される快適さ。厚手のキャンバスが醸し出す本物感。これらは、数千円の価格差では測れない価値がある。これはスニーカーへの投資というより、自分のスタイルや、バイクに乗る時間をより豊かにするための投資と、俺は考えている。
だから、もし今どちらを選ぶか迷っているなら、少しだけ背伸びしてでもCT70を試す価値は十分にあると思う。玄関に置いてあるのを眺めるたびに、そして実際に履いて走り出すたびに、きっと「良い選択をした」と感じられるはずだ。
最高の相棒(チョッパー)には、納得のいく一足を。お気に入りのスニーカーで、これからも良いバイクライフを送っていこう。
CT70は季節を問わず一年中活躍してくれる万能選手だけど、これからの暑い季節は、ブーツよりスニーカーの出番が自然と増えるよな。
Tシャツ一枚にデニムやワークパンツといったシンプルな格好でバイクに乗りたい夏こそ、こだわりのCT70が足元でスタイル全体をぐっと引き締めてくれる。
ちなみに、そんな夏に向けて俺が愛用している他のアイテムをまとめた記事もあるんだ。Tシャツから小物まで、チョッパースタイルに合う夏物アイテムを紹介しているから、そっちもコーディネートの参考にしてくれると嬉しい。
→夏のチョッパー乗りオススメファッションアイテム11選【バイカーファッションコーデ】
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